男もすなる日記といふものを、Emilyもしてみむとてするなり。

私は普通の平凡な小学校教員。未来の予測不能な世の中。これまでの生産性の低い教育をぶった斬ることが最終目標。まずは風穴を開ける。そのために発信する。ただ、今まで知っていることの備忘録となる時もあることをご了承ください。

指揮者Emilyの話

私は神戸大学名誉教授、斉田好男先生に指揮法を教わりました。

斎藤秀雄メソッドを分かりやすく説いた「初めての指揮法」の著者の先生です。

大学のコーラス部の学生指揮者になり、1回生の途中から通いました。

はじめは脱力ができずにとっても苦労した。

当時の彼は指揮者の先輩。

彼にも練習に付き合ってもらったりアドバイスをもらったりしました。

そして、ピアニストの先生がシビアに棒通りに弾いてくれる。

初めて振った練習曲はふるさと。

曲を聴きすぎたらテンポが遅れる。

一人だけお先に行きまっせ状態でむずがゆかった記憶がある。

慣れてきたら脱力は簡単にできるようになった。

私が一番苦手だったのは先入法。

腕の緊張感でダイナミクス変化を表現するってとっても難しかった。

あと、ワルツも拍が見えるように振れるまでちょっと時間かかったかな。

 

でまぁ、これらを基本として曲に生かすわけです。

 

大切にしなきゃいけないことは

無駄な動きをしないこと!!

であり、すべて意味のある動きであるっていうことです。

 

メトロノームじゃないんだから、拍を刻まなくてもいいんだよ。

特に合唱なんかは言葉があるんだよ。。

言葉のニュアンスをしっかり伝えるためにはフレーズが大切。

よく、フレーズのはじまりは大切にするけど、終わりが雑って言われる。

始まりは当たり前に大切にできるんだ。

だから、練習すべきはフレーズの終わり。

私は合唱指揮をするときは拍を刻むことはほとんどしない。

ほとんどが言葉の塊を考える。

音程を安定させて、次はフレーズを大切にする。

それで指揮者はフレーズをオリジナルで振る。

今回のNコン予選を見てて、指揮者の先生が無駄な動きをしたり、表現不足だったりした。

何よりも気になったのがポジション。

顔の前でやるんじゃないよ。

ブレスは一緒にしたほうがいい。

変わり目もブレスしたほうがいい。

ポジション基本はお臍ぐらい。

顔は表現ツールなのに隠すなよ。

そして、左手の役割。

指揮法の基本は右手で拍。

左手で表現。

まあ、それだけじゃないのはわかるが、うるさい棒が多すぎてびっくり。

子どもすごいわ。

ほんっとに棒次第で変わる。

だから、指揮者の先生たちももう少し勉強してほしい。